子供心を忘れたくても忘れられないゲームオタクの日常

ティル・ナ・ノーグ ~悠久の仁~

2011.11.23 (Wed)
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ケルト神話を中心とした北欧神話の妖精や魔物が登場する、
正統派ファンタジーRPGと言うことで、今となっては斬新さなどは皆無。
さらに、8つのシナリオのどれもが
魔王や邪神が姫をさらったり、王族を操ったりと
コテコテの展開が巻き起こっちゃったりなんかした時、
丁度よく主人公が異世界から召還されるという実にありきたりな内容。
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<タグ>PS2 PSP
プレイヤーはゲーム開始時に、適当な10桁の数字を入力する。
このシナリオジェネレートにより地形や地名、武器防具の品揃え、
登場するキャラの名前がランダムに変化するのだが
自由度などは皆無で大まかな流れは8つのシナリオの範囲内となる。
イベントの数が100億通りと謳ってるが
実際にイベントと認識できるものは上記のシナリオに各20ほど。
イベントの総数は300ということで合わせても460が関の山だ。
さすがにそれを万単位にされると水増しとしか言いようが無い。

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…なんだよムラムラ王って、ジェネレーターしっかり汁(;´Д`)
他にも魔王スリルとか、リスカの迷宮なんてものもあった、怖すぎ。

ぶっちゃけ、どのシナリオも少ない情報量にダイレクトなお使い。
しかも、例えばAで聞いた噂を頼りにBで見つけた洞窟に行き、
そこで手に入れたアイテムを再びAに持って行って
イベントシーンを見たら城に戻り、みたいな感じで
世界中を行ったり来たり、たらい回しにされることがしょっちゅう。
それと無駄ダンジョンが多すぎてマップもゴチャゴチャしていたり。

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そもそもイベントフラグが何なのかが判りにくいため、
300あるイベントも一度のプレイでは10くらいしか遭遇せず、
「もしかして今ので終わり?」的なものもある。
占い屋や教会で次にすべきことを教えてくれるが
中には情報を聞き逃したり一度詰まると
攻略が途端に難しくなるイベントもあるので注意。

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戦闘はSLGに近く、プレイヤーは大まかな指示を出して
キャラがそれに従って戦うオートバトル。
文字にするとつまらなそうだが実際のゲームでは悪くはない。
むしろウルティマみたいに随時指示だして戦ってたら飽きると思う。
ただ、AIはお世辞にも賢くは無く、魔法使い系は特に鬼門で
ドラクエ4のクリフトのごとく効かない魔法を連発する。

戦闘で仲間が死ぬことは多々あるが、
必ず敵から逃げきれるし、どこでもセーブできるので
基本的に敵が強くて詰まることはないが
上記のランダム要素からダンジョン名と仕掛けまで異なるため
個人の詰まる場所の説明がし難くなり、
そのせいか攻略サイトと言ったものが無かったりする。
(攻略サイトが無いのは人気によるものですかそうですか)

ただ、こういうある種の冷たさと言うか
不親切さこそが80年代のRPGと言うものだろうか。
パソゲー派生のゲームならではの緊張感って気がして、
個人的にはたまにプレイしたくなる妙な魅力と言うか
やはり昔のパソゲーって独特の素っ気無さがあった気がする。
ドラクエやFFで例えると、ちょうど2と3を隔てる壁、と言えば
分かってもらえるだろうか。

コレが行き過ぎると駄作やら時代錯誤って言われちゃうんだけど
てか、既にそんな言われ方されてんだけど
適度につき放されてる場合はクリア時の達成感がちょっと違ったり。
実際、上手い具合にイベントを攻略できると
それが当時はすげぇ嬉しかったりしたわけで。

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ストイックながらも意外と種族の解説はしっかりしていて、
北欧神話に疎い人から詳しい人まで楽しめるキャラクター事典がある。
仲間になる種族や主要キャラには説明の他に
ムービー(小さい上にPS1レベルだけど)まであったりする。
こういった要素はゲームの情報収集に意欲をわかせるから良いね。

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総評すると、ロード時間や頻度、高めのエンカウント率、
どのダンジョンも隠し通路と鍵を手にしなきゃ攻略できないという
面倒なシステム周りに難はあるものの、
それでも個人的に当時のゲームらしくインターフェイスが
ビジネスソフトっぽいドライな作りになっていて
ちょっとこう、素人お断りって雰囲気が購買意欲を刺激したのかも。
今はWizシリーズや、その派生にしかそういうのを感じないので
自分は結構楽しめたんですけどね。

グラフィック
音楽
システム
熱中度
満足度
総合評価
2
3
2
4
3
58
(※グラフィックと音楽の評価はハードにより異なります)