子供心を忘れたくても忘れられないゲームオタクの日常

絶対迎撃ウォーズ

2016.10.04 (Tue)
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タワーディフェンスのシステムをベースに、
サークル状の都市に住居や兵装ユニットを設置、強化して、
四方八方から襲撃してくる脅威を迎撃していくACT。
「都市防衛アクション」と銘打っているが、
都市開発とキャラクターの管理からSLGとしての要素も高い。

本作の舞台は惑星規模の災厄に見舞われた未来の地球であり、
地表のほとんどは荒野と化してしまったものの、
人類はアルタナイトと呼ばれる結晶資源を発見し、
その産出地を拠点に都市を築いて文明の再建を目指していた。
しかし、時を同じくして人類の天敵とも言える、
巨大生命体プロティノウス(通称エネミー)が大量に出現。
プレイヤーは都市防衛隊の司令となって
エネミーを撃退しながら都市を発展させるのが目的。
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都市を整備した後は、周辺で活動しているエネミーをおびき寄せ、
迎撃形態に移行し、都市への大規模な侵攻を事前に食い止める。
しかし本末転々というか、あれだよね。
敵を自分で呼び込んで倒すことにより
市民の幸福度を上げて税金ゲットって、
マッチポンプというか、ヤクザ稼業みたいだな。
どんだけ被害が少なくても、そんな危険な都市には住みたくないわw
ストーリーが進めばそれなりの理由が分かるのだが、
やはり納得できないというか何というか…
王道みたいなもんだがネタバレになるから止めておくが。

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前述のサークル状の都市は4環区に分かれ独立している。
迎撃時は任意で1区画を選択肢し、これをクルクル回転させて
ユニットを移動配置させることができる。
縦一列に兵装ユニットを配置するとそれらが合体して威力が上昇。
これが本作独自の「リングフォースシステム」の核となる部分。
基本的に戦闘時の操作は左スティックにほぼ集約されていて、
単純な操作性なものの、戦況は目まぐるしく変わるので、
敵に囲まれて遠距離攻撃なんかされたりすると
さすがに焦って動かす場所を間違えたりなんかして。
中盤から敵が都市直前までワープしてきたり、
エヴァのイスラフェルのように同時の倒さないといけない、
リザレクタイプが出現するなど戦いは激しさを増す。

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エネミーを倒すごとにアルター濃度が増加し、
これが1000を越えた辺りからボスエネミーが出現する。
ボスタイプは単体、または少数で行動するが、
ユニットを行動不能にする広範囲のスタン攻撃を主軸に、
自身の耐久力が半分以下になるとそれぞれの特殊攻撃を行ってくる。
アルター濃度が800を越えた辺りから警戒しておいた方が良い。
なお、ボスタイプが出現した時点でアルター濃度は0まで下がる。

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ストーリーが進むと絶対迎撃兵器の開発が可能になる。
絶対迎撃兵器は様々な状況に対応できる一撃必殺の強力兵器で、
戦闘中の時間経過やチャージ防壁により退逆エネルギーが溜まると、
主砲をFPS視点で撃つことができるようになる。
これがかなり爽快で、ゲームにメリハリを付けている。
序盤はこれを外してしまうとボスエネミー戦は相当キツい。
最初のボスエネミーの強さは異常。

全てのエネミーを撃破するとユニットの建築に必要な結晶が手に入り、
迎撃実績により司令とオペレーターのレベルが上がる。
司令官レベルが上がると新兵器の開発が可能になる。

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更に都市の安全性が世界中に伝わり、
輸送船のダンデライオンに乗って移民希望者が訪れる。
都市の人口によって都市レベルが上がり、
司令本部や絶対迎撃兵器を強化できたり、得られる税金も増える。
ただ、施設が増えて消費電力が上がれば発電所の増設も避けられない。
そのため、得られた資金とアルタナイトを使用して発電所を強化する。
この一連の流れを繰り返して、
より迎撃能力の高い都市を目指していくことになる。

この手のジャンルは硬派な設定の物が多く、淡々とした印象があり、
世界観と設定はエヴァや進撃の巨人を彷彿とさせる内容だが、
PS3とVITAがプラットフォームということか、
総勢20名のキャラが登場し、女性キャラが多く華やか。

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各エピソードでの会話が展開されるだけではなく、
一緒に迎撃に参加するオペレーターとして選ぶことができる。
それぞれ特有のスキルが存在するのは勿論のこと、
戦闘中にも通信が飛び交い、状況に応じてセリフが変わるので
能力で選ぶも好みで選ぶもプレイヤーの自由となっている。

会話は熱血系&パロディ要素が高めで好き嫌い分かれるだろうが、
自分はスパロボ的なノリは嫌いじゃないので気にならなかったかな。
オタクのような体育会系のような、まぁ癖は強いし、
下ネタを連想させるセリフを言うキャラもいる。
(お前の考えすぎとツッコまれそうなんで伏せるがw)
まぁパロディネタにしても下ネタにしても子供はピンと来ないかも。
雰囲気に限らず、全体的にオタクやおっさん向けなのかな。

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ちなみに本作のカイ・シデンことタルコフが序盤で逃げ出すが、
俺はてっきり同じ部署のキーヨばかりひいきして使っていたから
タルコフの集中力が0となり、脱退してしまったのかと思ったが、
これは必須イベントなので全く気にする必要はなかった。
やり直さなくて良かったわ。
つか、お調子者でヘタレキャラのタルコフこそ、
エネミーの耐久力を半減させるスキルを持つ強キャラだったりするが。

気になったのはキャラのセリフがフルボイスではなく、
エピソードでのやりとりが感嘆符ってとこかな。
キャラが発言時に「おぉ~!」とか「よし!」とか言うだけ。
せっかく新鋭の声優を集めてるのに勿体無い。
それともっと司令(プレイヤー)と絡ませて欲しかったな。
置いてけぼりってことは無いが傍観者すぎる。
選択肢を用意して好感度によるイベントとかあっても良かったな。

また、ユニットを強化するのが基本の流れなのに、
一括で強化できないのでボタン連打するはめに…
強化したい回数分だけ応答を繰り返さなければならない。
FCやSFC時代のゲームじゃないんだから。

総評すると、タワーディフェンスは奥深いゲーム性に反して、
一見地味で、その楽しみがなかなか伝わり難くなりがちだが、
荒廃した近未来の世界観に魅力的なキャラ達とのかけ合い、
街の建築や迎撃態勢への移行、移民船の係留などのしっかりとした、
ある意味過剰な演出と設定がこのゲームを輝かせている。
タワーディフェンスとストーリー性のあるSLGの要素は
実はとても親和性があるのではないかと。
ゲーム本来の楽しさと、新しい可能性を見せてくれた作品だと感じた。
スクエニ辺りが作ったら、物凄く壮大な作品になりそうだw

グラフィック
音楽
システム
熱中度
満足度
総合評価
2
4
3
4
4
70
(※グラフィックと音楽の評価はハードにより異なります)