子供心を忘れたくても忘れられないゲームオタクの日常

キノの旅II -the Beautiful World-

2013.09.22 (Sun)
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知る人ぞ知るキノの旅のノベルADV第2弾。
前作のレビューから現在14巻まで読み終わった状況。
やはり唯一無二だからかキノの旅は面白い。
俺みたいにゲームから原作に入る人は珍しいかもしれないが、
そもそもキノの旅は短編から一つの巻の7割を占める長編があったりと
普通のラノベとは異なる構成で一つ一つの話が独立しているので
1巻から読み始めなくても
概ね理解出来る内容になっているのが強みか。

さて、本作は原作のエピソードを踏襲しつつ、
プレイヤーはセイという旅人ととして物語を進めることになる。
セイは年齢的にはシズと同じくらいだろうか。
戦闘力はチートが多い原作キャラや、ならず者と比較すると
弱くはないが強くもないという微妙さ絶妙さで良い感じ。
そして彼の目的もプレイヤーが任意に決めることが出来て、
キノの友人から敵として原作キャラと関わっていくことになる。
ただ、あくまでキノを探し出すのが目的なのだが、
このキノは初代の方であり、2代目(主人公)の方ではなかったりする。
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個人的に、セイが世界観に違和感無く、むしろ有りだと感じた。
原作のエピソードの後日談に上手く溶け込んでるし、
主人公らしい外見で、かつ、声優の声質と演技も良い。
ただ「初代キノと恋人」「師匠の物語を書く」の選択肢は
さすがにねぇと思ったよww

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「大人の国」
キノがキノを名乗り、旅に出ることになった始まりの話。
12歳の誕生日を期に、嫌なことや間違っていることも
絶対にやらなければならない大人にするために、
「大人になる手術」を受けることになる少女が
キノと名乗る風変わりな男の旅人と出会い興味を持つ。
その旅人はキノに大人として縛られない生き方を説くが…

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「祝福のつもり」
シズと陸がコロシアムでキノと出会う前の話。
貧富の差の激しい街の低層住宅の宿屋でラファという少女に出会う。
彼女は働かない家族の生活費を稼ぐことからの束縛されるのを嫌い、
シズに自分を買って一緒に旅をすることを懇願する。

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「絵の話」
キノが旅で訪れた街で、ある画家の描く戦車の絵が流行っていた。
街の住人によると、その絵は戦争の悲惨さを表現しているとのこと。
街の外でその話題になった画家に出会い、
キノはその画家が単に戦車が好きで絵を書いてるのだと語る。
この話は後日談の「続・絵の話」に繋がり、
その後、シズがその街を訪れることになるのだが、
街の住人達は戦車が描かれた大量の絵を燃やしていて、
画家を詐欺師呼ばわりしている真逆の事態になっていた。

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「歴史のある国」
師匠と弟子の若い頃の立てこもり事件革命の話。
独裁国家の国のあり方まで変える。
単に暴れるだけではなく生かさず殺さずの師匠の心理作戦が巧妙w
平和になり時が過ぎ、師匠を称える記念碑を眺めるキノに
孫を連れた左足の不自由な老人が誇らしげに語りかける。
歴史は歪曲されるもの。

短編ではキノと師匠の生活を描く「何かをするためにa、b」
「中立な話」「悪いことはできない国」
色々な国の話をデフォルメして積め込んだ「いろいろな話」など。

キノの生い立ちや主要人物のエピソードが多いので
1よりもキノの旅未読者向けだったりする。
そして更にシステム面や感情移入度は前作より洗練された感じ。
まぁ相変わらずつまらないミニゲームはいらなかったかな。
シズのガンダムネタ(共鳴とコロニー落とし)は面白かった。

元々キノの旅は裏をついた話だったり、理不尽な話もあったりで
癖が強く人を選ぶ作品なので実にオススメし難いのだが…
ゲーム以外だと船の国や平和な国、電波の国なんかが面白かったね。
それと、あとがきが色々な意味で遊び心があって良いね。
本作にもオマケとして付いてますw

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グラフィック
音楽
システム
熱中度
満足度
総合評価
3
4
3
3
4
68
(※グラフィックと音楽の評価はハードにより異なります)