子供心を忘れたくても忘れられないゲームオタクの日常

ドラゴンズクラウン

2013.08.25 (Sun)
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ファンタジー世界を舞台にしたベルトスクロールACT・RPG。
剣や魔法を駆使して、並み居る敵をなぎ倒す、
テーブルトークRPGの要素を盛り込んだ20年ほど昔のゲームのノリで
良くも悪くも正統派、王道のテンプレのような内容となっている。
<タグ>ゲームレビュー 評価 攻略
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グラフィックが美しく、光と影の描写が絶妙で角度により変化。
一見、ただの一枚絵のようでも多重スクロールしていたり、
キャラの仕草の一つ一つが細かくて妥協がないように感じた。
背景は絵画とも言えるレベルで芸術的ですらあり、
グラフィックによる職人技はさすがヴァニラと言った感じ。
敵の数や大きさを考慮して自動で画面サイズを変更してくれる。

操作も複雑なコマンド入力などは無く、
難易度をいつでも変更可能なので
ACTが苦手な人でもガチャガチャやっていれば何とかなるので
無双と似たベクトルで幅広い層に楽しめると思う。
ファイターやアマゾンで武器を振り回して敵を倒していくも良し、
ウィザードやソーサレスで魔法を駆使して戦うも良し、
全6種のクラスによってプレイスタイルが大きく変わる。
RPGらしくアイテムを駆使する戦略性も備わっており、
想像以上にアクション要素がしっかりしていると感じた。

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ほとんどの技が多段ヒットするので爽快感バツグン!
打ち上げ攻撃、ふっ飛ばし攻撃、ダウン攻撃などがあるので
どんなコンボや連携がつながるかキャラ別で攻略するのも良い。

HPの他にLPがあって、それが尽きるまで復活できる。
サガシリーズのLPとそのまんま同じだな。
LPが無くなってもお金を払えばコンティニュー可能。
コンティニューは回数増えるとネズミ算式に金額が増えるが
逆を言えばお金があればいくらでも復活できる(ラスボス戦除く)
ちなみにNPCが死んでも自腹で復活させられる。

ゲームの流れはWizそのもので、
ダンジョン探索→お宝回収→ボス戦の流れ。
武器と防具の質はレベルにより依存するためハズレは少ない。
一度のプレイでは中々気が付かない隠しルートや宝箱、
ルーン文字による仕掛けなど発見する楽しみもある。
古代神殿の遺跡、忘れられた聖域、幽霊船の入江をクリア後、
冒険を続けることでボーナスゲームのキャンプに移行するが
料理を作って能力に補正をかけるのが地味に楽しかった。

ダンジョンで、なんか呟いてる戦死者の遺骨を寺院に持っていけば
蘇生の金額を払った上でパーティに加えることができる。
ただ、NPCの武器と防具は修理不可能でレベルアップもしないので
プレイヤーとのレベル差が広がったらどんどん別れる感じ。

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街は一箇所しかなく、パーティー編成する酒場に、
仲間を蘇生させたり、戦闘ボーナスや難易度を変更する寺院、
アイテムの売買と修理を行う道具屋、
ギルドなど最低限のものは揃っている。
そう言えば画像の司祭を見て思ったんだけど、
頭身おかしいの多いよね、ファイターとかギルド長とか。
なんかキャプテン翼みたいになってるんだけど…

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負傷した女僧侶の戦士エロすぎ、、、じゃなかった…
昨今のゲームのようなシナリオやキャラごとのエピソードはほぼ皆無。
王宮内での権力闘争はあるものの、イベントは基本そっけなく、
ダンジョン内の分岐ルートの選択でカットインするだけで
一般的な会話をして、イベント発生させるようなゲームとは全くの別物。
登場人物も少ない上に、主観のみで話が進むので
いきなり出てきた感が強く、感情移入が難しいかもしれない。
エンディングも非常にあっさりしており、FC時代を彷彿とさせるほど。

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一番気になる点は乱戦が基本で、派手なエフェクトやアイテム表示、
巨大なモンスターまで入り乱れたら最後、
自分がどこにいるのかわからなくなることが多々あった。
制作者もそれは十分わかっているようで、
自キャラにはシンボルと赤いサークル、さらに名前まで表示されるのだが
結局見つけるまで数秒かかるということはザラだった。

また、本作はノーマル、ハード、インフェルノの順に難易度は高くなるが
オンラインを考慮してか、レベル制限がかけられており、
レベルの過度分は差し引かれるので
同じ敵相手に同じような戦闘の展開を繰り返しているのに
画面上の数値は固定されてしまうので成長の実感が薄いかもしれない。

なんだか不満点が多いようなレビューになってしまったが、
それを差し引いても十分すぎるほどに良作だと思う。
最近の大作RPGのような膨大なやりこみ要素は無いものの、
「もっと遊びたい」と思うほど面白いゲームだった(ちなみに現在進行形)
サクッと楽しみたい人や接待用にも向いているかもしれない。

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現代のスペックをフル活用しながら、
懐かしさを感じさせてくれる理想のゲームで
一昔前にゲームセンターなんかに置いてある筐体を
自宅で楽しめるような懐かしい感覚と興奮を覚えた。
2Dのベルトスクロールという今ではほとんど見ない形式だが、
作り手の熱意が伝わって来るほどの作り込み。
ぶっちゃけ、懐古ゲー的な側面が強いけど、個人的には高評価の作品。
SFC時代の2D・ACTを楽しんできた人に特にオススメ。

グラフィック
音楽
システム
熱中度
満足度
総合評価
4
3
4
5
5
89
(※グラフィックと音楽の評価はハードにより異なります)