子供心を忘れたくても忘れられないゲームオタクの日常

ボルフォス

2012.10.07 (Sun)
キャラクターデザインとシナリオを韮沢靖氏自ら担当し、
ボルフォスワールドという独自の世界観を構築しているSLG。
<タグ>ゲームレビュー 評価 攻略
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主人公シャルバスの所属する傭兵団「シルバーファング」が
何者かの襲撃に遭い団長は戦死し傭兵団は壊滅してしまう。
生き残ったシャルバスと親友のミストスが団を新生し、
団長の敵を探しつつ各国の依頼を受け負っていく。
鋼鉄の軍事国イクアイプ、暗闇に覆われた精霊信仰国アスデニア、
奇抜な玩具のようなセンスのカルデアランドから成る。

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俺はFFの天野喜孝氏の絵が好きで、
どこか似たような雰囲気がある韮沢靖氏の画風も好きなんだが
そのファンキーかつサイケデリックなデザインから
ヒャッハーや電波系のキャラ達による会話が中心なのかと思ったが
変なキャラはカルデアランド以外にはいなかったな。
むしろ連中が登場しないルートは地味ってほど普通だったりする。
シャルバスはケンシロウから更に色気を抜いたような奴で
ヒロイン達の好意とフラグを華麗にスルーw
まぁヒロインはミストスだから仕方ないな(ウホッ!)

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ゲームの流れは各国の依頼を請け負い評価を上げて
またその内容により善か悪かにモラルが増減する。
中には他の傭兵団との戦いや協力するミッションもあり
それぞれイベントとして用意されている。
エンディングは3カ国と善と悪ルートの5つに分岐する。
ぶっちゃけゼルドナーシルトと一緒だな。

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SLGパートなんだけど、ターン制でミッションごとに
勝利と敗北条件が設定されており、
基本的には敵を全滅させるかリーダーユニットを倒すことで勝利。
独自のシステムとしてSPによる支配力というものがあり、
SPはスキルの他に敵からの攻撃を受けると減っていき
0になると雇っているクリーチャーはさっさと逃げてしまう。
シャルバスのSPが0になると支配力が弱まり、
クリーチャーが無力化してしまう。

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そして攻撃側と守備側との攻撃力は倍ほど違う。
中には守備側の反撃の方が攻撃力が高いユニットもいるが
大まかに考えると先手を取った方が有利。
ただ、本作の補助スキルが非常に強力かつ、お手軽過ぎて
味方全員の攻撃力や防御力を上げるユニットが普通にいたりする。
アイテムにより物理属性を他の属性に変えて攻めるのが基本だが
後半になると瞬殺か泥試合の二極化となる。

システムも移動後はコマンドキャンセル出来なかったり、
クリーチャーが死ぬと魔界村ばりにゴゴゴと墓石が出現し
これの上にはユニットを配置できないので
狭い場所では立ち往生になったりと結構面倒臭い。

一番気になったのはメインキャラの扱いとシナリオの薄さで
ほとんどのキャラがその後どうなったのか、
何者だったのか分からないままエンディングを迎える。
普段するような会話で物語からフェードアウトする奴多数。
酒場でのやりとり、団長の敵討ち、トーナメントと
序盤はワクワクするような展開だったのに
後半からはかけ合いが一気に減り、
一回りも二回りもこじんまりとした印象を受ける。

そもそも戦闘で操作出来るメインキャラはシャルバスのみのため
他のキャラに感情移入するのが難しい。
親友かつ参謀のミストスはチュートリアルの
モブ傭兵との戦いでケガを悪化させ完全に自宅軍師化。
ライバルかつヒロインになり損ねマリカも
敵の罠にハマりフルボッコされるだけの役立たずNPC。

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戦闘の主力になるクリーチャーがスタイリッシュかつ
エログロ系なので個人的には好きなんだが
それに思い入れするにもゲーム自体が短く
クリア後の引継ぎ要素も無いので
「クリーチェス(クリーチャーの女型)揃った~w」って時に
ゲームが終わってしまうのは残念。

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総評すると、キャラやシナリオに多くを求めなければ
SLGとしては荒削りながらも独特の魅力があるし
システムを理解しないと詰むくらいには
適度な緊張感でプレイ出来るので良かったと思うね。
このジャンルは何度もやり直しては作戦を練り直すなど
まさにシミュレーションを行うゲーム。
そういった中で、とても長い会話イベントを挟んだりすると
苦痛に感じる人もいるだろうし
下手に難易度を下げてあまり考えなくても勝てるような物だと
逆に不満を感じる人が出るわけで。

ただ、間違っても他人に勧めるようなゲームではない。
なんて言うかマニア向けとも違う、、、ニラゲーですな。
韮沢靖∩(・ω・)∩ばんじゃーい。

グラフィック
音楽
システム
熱中度
満足度
総合評価
3
3
2
4
3
61
(※グラフィックと音楽の評価はハードにより異なります)