子供心を忘れたくても忘れられないゲームオタクの日常

キノの旅 -the Beautiful World-

2012.09.22 (Sat)
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「世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい」
キノという旅人のボクっ娘が様々な国に立ち寄っての前ふりや、
後日談を経験するという内容のノベルADV。

キノの物語というよりは、キノが見る人間達の儚さって感じかな。
旅にも色々あるけれど、知らない土地に行くような、
ワクワクするような旅ではなく、教訓を知るような旅。
また、キノ自体がかなりの現実主義者で典型的な現代人って印象。
なんか受け答えや人に対する反応が淡白で、
会社での俺そのまんまだから感情移入を通り越し、少し萎えた…
まぁ俺は銃の名手でもないし、外見的魅力も無いけどな。

エルメスというモトラド(注・二輪車w)が相棒で、
こいつが普通にしゃべるんだが、
世界観からすると別に珍しい物でも驚くほどの物でもないようだ。
ドラえもんみたいな存在かな。

話は大まかに分けると3つで、数話のショートシナリオを含む。
ギャグから理不尽な話まで幅が広い。
キノの視点と、別の旅人の視点で話は進められていき、
シナリオは違っても意外な所で共通点があったりして面白い。
<タグ>ゲームレビュー 評価 攻略
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<タグ>黒星紅白 素顔 画像
「病気の国」
衛生管理技術に特化している国で、街並みも発展している。
この国の外で暮らしている人間はそれだけで評価され、
旅人であるキノも国民から敬意の眼差しを送られる。
自然を生業とする農業なども特権階級にあたり、
ホテルのオーナーの病気を患った一人娘イナーシャと
農業をするために特権階級を得て、
家族と共に夢を叶えるために外の世界に向かった少年の文通の話。

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「機械人形の話」
旅の目的地であった谷底の国は存在せず、
あるのは木々に囲まれた珍しい作りの一軒家。
そこには住むのは3人の家族と、
自らを機械人形と名乗るメイドの老婆だった。
キノはこの家族と老婆の奇妙な行動と、
湖に水没した街に興味を覚える。
後に別の旅人がこの屋敷を訪れ、あっても無くてもいいような
探索パートと4X4スライドパズル(懐かしいw)を攻略する。

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「優しい国」
キノが訪れる未来の話と、別の旅人が訪れる過去の話で描かれる。
この国の過去バージョンの住民達は、
傲慢かつ陰険なメンヘラ集団で結構鬱になるぞw
唯一、良心的な少女さくらを尻目に旅人は別の国に向かう。
キノがこの国を訪れる未来の話では
住民達の態度は一変しており、
キノは腰の低くなった住民達にとある依頼をされることになる。

サモンナイトシリーズでお馴染みのライトなイラストと
モトラドが冗談を話すなどポップな印象を受けるが、
物語の内容はシビアでややダーク。
そしてこのゲームと言うより、原作自体に言えるんだろうが、
良くも悪くもキノ達の行動が主題じゃないから
そこが評価の分かれ目か。

結構メッセージ性が強いからプレイし終わって、
何も感じなかったってのはまず無いとは思うけど。
(卑怯者の国は直球すぎてつまらなかったがw)
推理小説のように謎を紐解く話が多く、ドキドキさせられた。
日本昔話や世界名作劇場のバッドエンド寄りな話を思い出させる。
人によっては軽く鬱になるから注意が必要かも。

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ちなみに、キノやエルメスとの相性を診断できるモードがあり
各々ランダムに出題される選択に三択で答える。
素の自分(ひきこもり)で選択→58パーセント。
キノに喜ばれそうな答えを選択→67パーセント。
キノに嫌われそうな答えを選択→52パーセント。
どれも微妙な数値止まりだった。
善悪にとらわれず、感情を表に出さない奴はメチャクチャ難しい。
原作を読み尽くした人なら相性100パーセントいくのか、これ??

グラフィック
音楽
システム
熱中度
満足度
総合評価
3
4
3
3
3
62
(※グラフィックと音楽の評価はハードにより異なります)