子供心を忘れたくても忘れられないゲームオタクの日常

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何かに熱中したり本気になるということ

2017.09.11 (Mon)
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とよ田みのるの漫画「FLIP-FLAP」を読んで思ったことを書こうかと。
元々、自分は娯楽やオタク文化を題材にした作品は、
それらしいギャルゲー風味のADVでいいよって感じなんだけど
いつも見ているブログで紹介されていて面白そうだったので
Kindleでセール中ということもあり読んでみた。
つか、もう十年近く前の作品なんだな…
絵が凄く好みだから書店で見かけたらジャケ買いしていたと思うw

この漫画はピンボールを題材にした作品。
これと言って何もない日々を淡々と生きているような、
地味な高校生の深町が、卒業式に奮起して山田華に告白。
なんと、彼女からはOKが!
ただし、条件があります…?
それはゲームセンターのピンボールで
誰も抜くことのできないハイスコアを更新すること。
山田はピンボールが大好きな女の子だったのだ。

それから深町はピンボールと深く関わっていくことになる。
ゲームセンターの店長である山田のおじいちゃんや、
山田から同じ条件を出されて
ピンボールをしている彼氏候補の井森など、
様々な人物と関わり、ピンボールをプレイしていく。

作中でも語られていますがピンボールは無意味なゲームです。
ピンボールはゲームでも色々と発売されているけど
どれも基本は球を弾いてハイスコアを目指すだけ。
個人的な意見だがスペースインベーダーのような空しさを感じる。
ピンボールもスペースインベーダーも
何かの合間にやるものであって黙々とプレイしていたら相当空しい。
ハイスコアを更新すれば付き合える条件はあるものの、
考えてみれば冗談のようなものだ。
こんな無意味なゲームをなぜ続けるのか?
ハイスコア更新しても、それが何なのか?
その答えの一つが、楽しいからだと思う。
「ただ心が震える」から。

でも、きっとそれだけでは飽きてしまうとも思った。
特に現代は娯楽で溢れ返っている。
アニメ、ゲーム、スポーツ、読書、楽しいことがいっぱい。
だから熱中してそれを続けていくためには他の条件が必要になる。
それは「誰かと一緒にやる」ということ。
そして、そんな自分を受け入れてくれる場所があるということ。

ピンボールをシングルプレイする時は孤独だけど
深町は一人ではなかった。
山田、店長、井森、ゲーセン仲間とゲームセンターに集まり、
大会に出たり、アメリカのピンボールエキスポに行ったりする。
深町自身がピンボールのセンスがあり、
その面白さにハマッていったとしても、
おそらく一人では続けられなかったんじゃないだろうか。
自分を受け入れてくれる仲間がいること、そういう場所があること。
何かを続けていくためには、そういうことが必要なんだと、そう思う。
俺は一人でも人生を楽しめる性格だけど、
世の中には一人では楽しめないことは多いと思うから。

深町がハイスコアを抜けないと
「この一年は全くの無駄」と言ったのに対し、
山田は「この一年は楽しかった」と満足げに言う。
また、お金が無くなった深町に「金なら俺達が貸す」と
井森やゲーセン仲間がお金を貸すシーン。
「そんなことして僕がハイスコアを抜いたら、
僕が山田さんと付き合うことになって、
みんなの努力も無意味じゃないか」と言う深町。
それに対して「無意味じゃないさ。
この一年、深町くんと一緒に遊んで楽しかったよ。
できるならハイスコアを抜いた後もまた遊びたいね」と言う井森。
ここはもう号泣ですよ。
思い出して涙目になりながらこれを書いています。

それと作中に出てきた好きな言葉に、
「本気でやってる人間は、それだけで人を魅きつけるんです」
これは心に響いた。
上手くなくても、本気でやってる人は一緒いて楽しいもの。
まぁ甥とゲームをしている時の話なんだけどw
今の自分には、と言うか、昔から友達なんていませんでしたが
あきらめずにそういうものを探したいと思います。
…話が脱線しました!!
こんな感じに自分の人生の中のどのような状況で
アニメやゲームに出会うかってのは結構重要だと思う。
自分なりに、この漫画を通して
どうしたら何かに熱中することができるのか考えさせられたね。
何かに熱中すること、誰かと共に遊ぶこと、
その喜びを教えてくれた本当に良い作品だった。
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